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【イベントレポート】対話型アート鑑賞と花束をつくるワークショップ

【イベントレポート】対話型アート鑑賞と花束をつくるワークショップ
こんにちは。クオーターバック広報の柳岡です。 私たちクオーターバックの運営するSNAPでは、毎月さまざまなイベントが行われています。 今回は「『見えなかったものが見えてくる!?』対話型アート鑑賞と花束をつくるワークショップ」に参加してきたのでレポートします。 SNAPで開催されるイベントに興味がある・参加しようかなと迷っている方の参考にもなれば幸いです。

SNAPがきっかけで生まれた特別なコラボレーション

今回のイベントは、複数人で対話型アート鑑賞をしたあとに、絵画をモチーフにした花束を制作する、2部構成のワークショップ。

アートマインドコーチの金島魚月(かなしま・なつき)さんと、Ree Flow主催の野本リエさんの特別なコラボレーションで開催されました。

リエさんはSNAPで、お花のワークショップを定期開催しています。またSNAPのディスプレイフラワーも一括でリエさんにお任せしていて、私たちにとってリエさんは「もう一人のメンバー」のような親しい存在です。

そんなリエさんと、アートマインドコーチとして活躍している魚月さんとのつながりをデザインしたのが、弊社SNAP運営メンバーの高橋でした。

同級生だった縁で金島さんのワークショップを体験した高橋は、アートの見方や楽しみ方が変わり、他のひとにも伝えたい!という気持ちに。リエさんとの会話の中でその話をしたところ興味をもってくださり、今回、リエさんにとっても魚月さんにとっても初めての挑戦が実現しました。

参加者が各自で書いた名札にも参加者の個性が光ります。

休日にもかかわらず、チケットは完売御礼。私を含めて7名の参加者が集まりました。集まった人が自然と会話を交わす和やかな雰囲気で、緊張していた気分もほぐれました。

 

絵画にじっくり向き合う「対話型アート鑑賞」にトライ

「対話型アート鑑賞」とは、1枚の絵画を見ながら、その場で感じた発見や想像を参加者とシェアする鑑賞法です。

それぞれの意見には正解も間違いもなく、対話を通して自分の気づきを言葉にすること、他者の気づきに耳を傾けるという意識を高めることが目的です。そうすることによって、コミュニケーションの輪をが自然に広がり、深まっていきます。

いよいよワークショップがスタート。

とある名画の中から「もう一人の自分」を選びその理由を発表するというアイスブレイクを経て、一枚のアートが登場しました。

作品を30秒間鑑賞して、一人ずつ順番に感じたことや発見したことを発表していきます。

「この絵画の中で何が起こっていると思いますか?」の問いに、それぞれの感想を話す参加者たち。

「奥の方で水飛沫が上がっているのかな」「私はこれは雨雲かと思った」「なるほど、見る角度を変えたらヨットの帆に見えてきた」など、他の人の意見を聞くことで、今までは想像もつかなかった考えが湧き出てくる場面もありました。

「絵画の登場人物が誰も視線が合っていない」「人間以外の生物が描かれていない」など自分では思いつかなかった視点も挙がり、驚きや発見の連続でした。

最後にこの絵の作者とタイトル、簡単な解説を聞いたあと、次のアート作品へ。

浅草にゆかりのある絵が登場して、なんだか気分が高揚してしまいました。

「江戸自慢 三十六興 猿若街顔見せ」(台東区立図書館デジタルアーカイブより)

みなさんはこの絵を見てどんなことが起こっていると思いますか?

当日のイベントでは「立っている女性の奥にもう一人いる!」「酒宴の席だろうかと思ったが酒器が見当たらない」「火鉢が出ているから寒い季節なのでは」「左側に見えるのは桜?だとすると季節は春?」「この桜はもしかして舞台道具かも」などの声があがっていました。

一つの作品を介して会ったばかりの人たちと意見を交わせたことは、とても興味深い体験でした。

多角的な視点を活かして、花束づくりのワークショップへ

今回はそれぞれ選んだポストカードの女性に贈る花束を作ります。対象はマリー・ローランサンが描いた女性たち。

そして用意された色とりどりのお花の数々。

見ているだけでなんだか心が躍ります。

対話型アート鑑賞で多角的な見方のトレーニングをした後に、女性の絵を見て「この人はどんな人なんだろう」「どんな花束が好みだろう」と考えるのは、今までと違った見方が生まれてきてとても楽しい時間でした。

 

参加者同士でワイワイ話しながらお花を選びました。この絵の女性に贈るのはどんなお花がいいかな〜。

包装紙やリボン、ラッピングの仕方でも印象が変わるので、どう表現するか自由度が高くいくら時間があっても足りない!

 

「絵の女性が落ち込んでいるように見えたから明るい花束にした」「絵の女性のイメージで普段の自分の好みとは真逆の花束を作ってみた」 など、同じ絵の女性に贈る花束でも、人によってこんなに解釈が違うのかと驚き。

皆さんの作品を集めてパチリ。 改めて見ると本当に十人十色の花束です。

参加者の皆さんからは「なんでその解釈をしたのか、もっと聞いてみたい」「あっという間だった。話しながらアートを鑑賞するのって楽しい」などの感想が出ていました。

お二人のコラボレーションワークショップの第二弾が楽しみです!

だから私たちには対話が必要なんだ

対話を通して、自分の思い込みに気付かされる場面もありました。

同じ絵を見ていても人によって解釈が違う。その人が何を感じているかなんて、話してみないとわからない。だから私たちには対話が必要なんだ。

そう気付かされたワークショップでした。

 

そして、SNAPを始めた時に考えていた「SNAPをきっかけに新しいつながりがデザインできるといいね」という想いが実現している光景にも、胸が熱くなりました。

 

SNAPでは今後も、イベントやセミナーを企画していきます。最新のお知らせは、SNAPのInstagramにてご案内いたします。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

SNAP(スナップ)とは

「つながりからワクワクを」を コンセプトにした、奥浅草の交流拠点です。

営業情報など最新の情報はInstagramをご確認ください。

所在地:東京都台東区今戸1-2-10 JKビル1F

運営元:株式会社クオーターバック

Instagram:https://www.instagram.com/snap_okuasakusa/

 

柳岡 紗枝子
この記事を書いた人 柳岡 紗枝子 EDITOR / DIRECTOR
大学在学中より、ファッション誌のアシスタントとしてキャリアをスタート。編集者・ライターとして女性向け情報誌や広報誌を中心に活動したのち、2021年クオーターバックに入社。 SNS運営やWEBメディアの運営などにも携わった経験を持ち、強みはライティ...
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