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06/22
2015

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“切腹最中”が売れる理由

「伝統は革新の連続である」。
この言葉を初めて聞いたのは、
思い返せば10数年前…。

虎屋の17代目である
黒川光博氏が語っていた言葉だ。
480年も続く老舗店の言葉だからこそ、
なんだか重みがあるねぇ。

そして今回、「切腹最中」でおなじみ、
新正堂の3代目・渡辺仁久氏も
「革新をしていかなければ!」と語ってくれた。

新正堂は大正元年創業の
老舗和菓子店であるが、渡辺氏は婿養子。

自分が来たからには、
何か新しい風を吹かせたいと思ったそうだ。
しかし伝統ある老舗店で、
そう簡単には革新を図れない。

そんな中、試行錯誤の末に
「切腹最中」という商品を誕生させた。

今では多くの人に愛される菓子となった
「切腹最中」は、切腹の名の通り、
開いた皮から溢れる餡子が特徴的だ。

開発当初は“切腹”というネーミングに、
周囲は猛反対!(確かにびっくりしそうだが…)

さらに周辺に勤める人々に
「切腹最中」への意見をアンケートしたところ、
119人中118人が反対する結果になったそうだ。
しかし賛同者がたった一人だとしても、
その声に支えられて革新を成し得たのだから面白い!

もともと職人ではなかった渡辺氏だが、
おおよそ菓子に似つかわしくない商品名や
パッケージの変更に加え、
次第に餡子の炊き方や作り方も変えていく。

職人ならば伝統を守ることを
何より大切にするのかもしれないが
(実際に時間をかけて職人たちを説得したという)、
この世界に飛び込んできた渡辺氏は、
より良い伝統の存続のため、
チャレンジすることを諦めなかったのだ。

革新を取り入れることの大切さはもちろんだが、
ビジネスをマクロ的視点から見たとき、
やはりチャレンジし続ける姿にこそ成功は芽吹く。

もちろん渡辺氏が革新のために行ったことは、
「切腹最中」の開発だけではない。

数多くのチャレンジを経たからこそ
(実は「切腹最中」以外にも多くの試作品があった)、
人気商品として売り続けるところまで到達できたのだ。

くり返し挑むことで、
時代のビジネスを察知できる。
ん!? この言葉、どこかで聞いたことがあるでしょう。
思い出してくれましたか?
そう、“中島流エコーロケーション戦略”だ!

何かを発信すると、
そのぶんレスポンスが返ってくる。
その反応があるからこそ、
次なるチャレンジの糧にすることができる。

渡辺さんは、それを実践してくれていたということなのだ。

何度かご紹介している
“相乗効果は行動の二乗に比例する”
という法則も、まさにこの話にあてはまる!

どんな結果が待ち受けていようとも、
チャレンジする姿勢を貫いたことが、
「切腹最中」が売れ続ける理由なのだろう。

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一度は食べてほしい「切腹最中!」

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チャレンジ精神に富んだ渡辺氏

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これがエコーロケーション戦略だ!

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