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はなまるア・ラ・カルト

06/03
2013

ara

“日本人にかえれ”15段広告

「日本人にかえれ」

これは、出光興産が創業100周年を迎えた2011年6月20日に、
新聞広告へ掲載した創業者・出光佐三氏の言葉。

「日本人が古くから大切にしてきた和の精神・互譲互助の精神、
自分たちの利益ばかりを追求するのではなく、
世のため人のためにことを成す。
出光はいまも、そうした日本人らしさを心に活動しています。」

「日本人にかえれ」とは、
まさに“士魂商才(武士の魂を持って商売人の才を発揮せよ)”を
座右の銘に掲げる、出光佐三氏らしい言葉だ。

では、出光氏の言う日本人らしさとは一体何だろうか。
確かに今まで、西洋の真似事ばかりしてきた日本人には
それが薄れてきたのかもしれない…。

そんなことを考えながら、この文章を読み進めていくうちに、
私はふとある事件のことを思い出した。
それは、100年以上も続くトルコと日本の友好関係を結ぶ
きっかけとなった、「エルトゥールル号遭難事件」だ。

1890年にオスマントルコの軍艦エルトゥール号が台風に遭遇し、
和歌山県串本町沖で遭難したという事件のこと。

当時、串本町の人たちは決して裕福ではなかった
(むしろギリギリの生活)にもかかわらず、
乗組員を救助し、食料を与え、不眠不休で介護したという。

まさにこれこそが、出光佐三氏がいう
日本人のあるべき本来の姿なのではないだろうか。

目の前に困っている人がいたら最優先。
お互いが譲り合って、お互いが助け合う。

自分の利益ではなくて、世のため人のため、
社会や世界のために行動することこそが、
日本人が昔から大切にしてきた、いわゆる“武士の魂”なのだ。

また、その広告の中で出光興産はこんなことも発信している。

「震災を経たいま、本当のゆたかさとは何か、
私たちは何を大切にして生きていくべきなのか、
これからの日本人のあるべき姿はどのような姿か、
一度ゆっくり立ち止まって、
向き合う必要があるのではないでしょうか。」

長く続いた経済優先型のビジネスモデルが過渡期を迎えた今、
私たち日本人は、何を学び、優先すべきなのか。
日本人のあるべき姿とは何なのだろうか。

私も、今こそ考えるときであり、
それも長い視点を持って考えるべきだと思うのだ。

このところビジ達でも度々発信していることだが、
人間同士が信用をよりどころに商売をするといった“江戸しぐさ”や、
正直・倹約・勤勉に忠実な商売をすることを唱えた
石田梅岩の“石門心学”といったところに、
ヒントがあるように思えてならない。

日本人が今まで培ってきた本来の価値観を理解し、
ビジネスや日々の行動に反映させること。
すなわち“日本人にかえれ”ということだ。

*文中の新聞広告の文章は、
 出光興産ホームページ「出光佐三の言葉」より一部抜粋しました。


ara

出光佐三氏からの熱いメッセージ

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