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はなまるア・ラ・カルト

01/07
2013

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職人心得30ヶ条

「できる職人よりも、“できた”職人を目指すんだ。」
秋山社長が口癖のように繰り返す。
この言葉の意味は、
すべて「職人心得30ヶ条」に詰まっていた。

「職人心得30ヶ条」を数年前に秋山社長から伺い、
当時も「素晴らしい!」と感心していたのだが、
実は一つ一つの内容や表現について、
読み解いたことはなかった。
(素晴らしいと思いつつも、私としたことが…)

そして今回改めて確認してみて、
その素晴らしさの正体に気付いたのだ。

全部は紹介できないが、その「職人心得30ヶ条」の
中からいくつかあげてみよう。

1. 挨拶のできた人から現場に行かせてもらえます。
2. 連絡・報告・相談のできる人から
  現場に行かせてもらえます。
3. 明るい人から、現場に行かせてもらえます。
4. まわりをイライラさせない人から
  現場に行かせてもらえます。
5. 人の言うことを正確に聞ける人から
  現場に行かせてもらえます。
6. 愛想よくできる人から現場に行かせてもらえます。
7. 責任を持てる人から現場に行かせてもらえます。
8. 返事をきっちりできる人から
  現場に行かせてもらえます。
9. 思いやりがある人から現場に行かせてもらえます。
10. お節介な人から現場に行かせてもらえます。

ということで、30ヶ条のうち、
頭から10項目をあげさせてもらったが、
お気付きの通り、業種・業態に関係のない
日常的で当たり前な項目ばかり。

秋山木工は注文家具の会社なので、
大工の心得のような技術的な心得かと思いきや、
そうではない。

30ヶ条の中で専門的な項目といえば、
「道具を上手に使える人から…」
「道具の整備がいつもされている人から…」と、
注文家具の会社にとって重要である
“道具”に関して述べた2項目のみ。

つまり、ほとんどがどの業種・業態でも通用する
心得となっているのだ。

この心得を毎朝丁稚たち全員で反芻し、
その意味合いについても
一人ひとりにコメントを求めることで、
30ヶ条を深く理解させている。

こうしたことから、秋山社長が目指しているものは、
“職人づくり”よりもまず“人づくり”
であることが伺える。

そしてもう一つ、
この「職人心得30ヶ条」が人づくりの
心得であると感じさせるのが、
最後に必ず「~人から現場に行かせてもらえます。」が付くという点。

丁稚たちは、現場に行って初めて
本来学びたい職人の技術を覚えることができる。

「現場に行かせてもらえます」の意味とは、
心得を実践できてようやく職人として
スタートラインに立てることを示し、
現場に立つまでに養う“人づくり”の大切さを
強調しているのだろう。

私が提唱する“仕事道”も、
まさに「職人心得30ヶ条」のような
“人づくり”の実践だ。

“仕事道”とは、
「人間性の向上」「プロフェッショナルとしての成長」
「組織としての成長」「社会貢献」といった4つの
要素を軸にし、仕事において、経済的価値観より
人間的価値観を優先する概念。
(人の成長は会社の成長、
ひいては社会の成長なのだ)

“人づくり”を徹底することが結果的に
“仕事道”につながるということを、
改めてこの「職人心得30ヶ条」から学ばせてもらった。

冒頭の秋山社長の言葉にある「できた職人」とは
人間的にできた人、
すなわち人としての完成度を表している。

業種・業態を選ばない「職人心得30ヶ条」。
仕事をするにあたって、すべての業界で
実践項目にしたい、しなければならない心得だ。

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「立派な職人目指します!」

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意気込んで1から覚え始めたものの…

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20項目あたりで最初の方を忘れ始める。負けるな未来の巨匠たち。

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