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目からウロコのおすすめ本

03/31
2015

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『モンベル 7つの決断 アウトドアビジネスの舞台裏』 辰野勇・著

モンベルと言えば、1975年の設立から40年で、年商600億円、
従業員約800名の規模にまで成長した注目の企業。
その規模だけではなく、製品の質の高さ、
登山界全体に貢献するイベントや雑誌の主宰によっても知られている。

登山に関心がなくても、
辰野氏ならではのビジネスに対する
姿勢には関心があるはず!
徹底した商品開発の秘密や、
モンベルが今日のような企業に成長するまでの
軌跡を語ったのが、この本なのだ。
「成功者となるためには3つの“かく”が必要。
汗をかく、恥をかく、そして義理をかく…」

これはアウトドアビジネスの雄、
モンベルグループの創業者である
辰野勇氏との話の中で出て来た言葉。
ん? 汗と恥は分かるけど…義理をかく??

これは辰野氏がたまたま乗った
タクシーの運転手から聞いた言葉だという。

当然、辰野氏も最初は「えっ!?」と思ったが、
いろいろと頭をめぐらせてみると、
思い当たるところがあったという。

モンベルが今日に至るまでには、
辰野氏曰く「7つの大きな決断」
(本の中では8つの決断が紹介されているのだが…)
があったのだという。
それぞれの詳細についてはぜひ本を読んでいただきたいのだが、
特に私の心に響いたのが、1991年の直営店出店のエピソードだ。

当時は、製品が消費者の手に届くまでに
「生産」「卸」「小売店」という
3つの段階を踏む3層構造が当たり前だった。
しかしメーカーであり、卸もしていたモンベルは、
とあるショッピングモールから誘いを受けたことをきっかけに、
直営店の出店を決意した。

しかし、出店予定地のすぐ隣には、
自社商品を扱っている小売店が既に存在していたという。

ここで直営店を隣に出せば、
小売店との「義理を欠く」ことになってしまう。
だが、辰野氏はアメリカですでに3層構造がくずれ、
直営店が多く出店している現実を見ていた。

やがては日本でもそのスタイルが
当然になる日が来ることを見越し、
一時義理を欠くような展開となっても、
業界のため、そしてモンベルのために
直営店出店の決断を下したのだ。
その結果は、皆さんもご存知のとおりだ。

いや~、内心思うところもあっただろう!
(私も三十数年の経営者生活を通して、その気持ちはよく分かる!)
しかし、辰野氏は、“決断”の定義を
「将来を見据え、あえて困難な一歩を踏み出すこと」としている。
その定義に沿った決断が、現在のモンベルを作り上げたのだ。

思えば、私の発案した“選ばルール7”の中には
「大胆で潔い」という項目がある。
辰野氏の7つの決断もまさにそれ。
経営者たる者、迷った時こそ大胆に潔く、
あえて困難な道を選ぶことが必要なのだ。
そんなことを実感させてくれるこの本、
ぜひぜひ読んでいただきたい!

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