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08/11
2014

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“日章丸事件”は出光佐三の信念

先日、何気なくパラパラとめくっていた
「致知」という情報誌に、大きなタンカーの写真を
全面に出した出光興産の広告が掲載されていた。

昨年何度も見た広告なのだが、
その広告を見るたびに、私は
出光佐三氏の“日本の今後を考えた決断”
を思ってしまう。

儲けや会社の拡大ではなく、
社会貢献を信念とした経営方針。
そしてその信念からなる様々な行動。
今の時代、見習うべき点がとても多いのだ。

中でも代表的なものが、
彼をモデルにした小説「海賊とよばれた男」
にも取り上げられている“日章丸事件”だ。

前述した広告はこの事件を表現しているため、
事件から丁度60周年だった昨年は
目にすることが多かったのだ。

1953年、出光興産の石油タンカー日章丸は、
石油資源の国有化を宣言したイランから
直接石油を輸入した。
実は当時、イランはイギリスの強い影響下にあり、
豊かな石油資源の利潤を国内に回すことができなかったのだ。

業を煮やしたイラン政府が
資源の国有化を宣言したものの、
イギリスとの衝突を恐れ
直接購入に至った企業は存在しなかった。
いわば、イギリスの独占状態にあったのだ。

しかし、日章丸はイギリスの監視の目を
かいくぐって見事輸入に成功。
これをきっかけに、
イギリスによる独占の構図は変化することになった。

つまり、今ではごく当たり前の直接買い付けは、
この“日章丸事件”から始まったのだ。
そこに、出光佐三氏の
覚悟の決断があったことは言うまでもない。
敗戦から8年目、その心意気が
日本人を勇気づけた大きなチャレンジだった。

さらに今も番組を見るたびに思い出すのは、
「題名のない音楽会」にまつわるエピソードだ。
出光興産が提供するこの番組では、
30分間の放送中に一度もCMが入らない。
「芸術に中断は無い」という
出光氏の信念によるものだ。

なんとも格好いいではないか。
「会社がつぶれるまで提供を続ける」
という言葉も残っており、
これらが出光氏の芸術に対する熱い支援の気持ちを物語る。

こうした伝説的な(と言ってもいいだろう)
エピソードはまだまだあるのだが、
それらを貫くのは「社会に貢献できる会社を」
という強い信念だ。
先日ご紹介したアドラー心理学でも、
生きるための重要な要素として
「他者貢献」が挙げられていたけれど…。

今の時代、有名になりたい経営者、
たくさんお金を儲けたい経営者、
大きな会社を動かしたい経営者はたくさんいるだろう。

しかし、日本の社会を考え、
存在理由のある会社作りをしたい!
と思っている人がどれだけいるか。

日本人のあるべき姿を貫く決断によって、
自らの仕事道を歩んでいくこと。
これからは、
社会に貢献できる会社作りを目指す経営者が必要なのだ。

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歴史的事件を語る広告!

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出光佐三氏のことば

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昨年の大ベストセラーだ

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出光佐三氏の決断に心が熱くなる

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