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09/29
2014

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上神田梅雄氏の仕事道

「“いくら働けばいくら給料が貰えるのか”
と考える人がいますが、
その考えは仕事ではなく“労働”です」。

そう話すのは、
新宿調理師専門学校の校長である
上神田梅雄(かみかんだ・うめお)氏。

過去に幾度かお会いしているが、
今回、ラジオのゲストとして
出演していただいた際にも、
興味深い話を聞かせてもらった。

その中で注目したのが、冒頭の言葉。
上神田氏曰く「やりがいのある仕事には
“仕事の道(仕事にまつわるあらゆることを極める姿勢)”
を追求しなければ到達できない」。

それは、仕事において利益(給料)を優先する考えでは、
多くの人から尊敬・期待されることもないため、
いい仕事(天職)に就くことができないからだ。

上神田氏は、調理師専門学校を卒業してから、
師匠に弟子入りし、16年の修行時代を過ごした。
修行時代にはさまざまな職場で働き、
料理長を務めたこともあるという。

給料はもらっていたが、
上神田氏にとっては、
師匠の弟子として修行している
意識が強かったという。

このように、上神田氏はその仕事において
「まずは自分の役割を全うすること」、
「自身を修行(修業)させること」が大切だという。
これこそが、“仕事の道”の追求につながるのだ。

これは、まさに
“先義後利”に近い発想だといえるだろう。
自分の役割を「義」とするならば、
義を全うした先に、はじめて対価がもたらされるのだ。
この考えは、上神田流仕事道の真骨頂とも言える。

そういえば、ビジ達でもおなじみの人たちにも、
“仕事の道”においての
“先義後利”を実践している人が多い。

例えば、元大相撲横綱の
大乃国康(おおのくに・やすし)氏。

大乃国氏の話によると、
角界(相撲界)の給料は、
番付における階級によって異なる。

そして、幕内十両といった
上階級の力士(関取)に上がらなければ
給料はもらえないそうだ
(小遣い程度にはもらえても…)。

だから、一人前の力士として認められるよう、
強くなるためにみんな鍛錬を続けるのだという。
そうすることで、心身ともに強くなれるのだ。

また、家具工芸を手がける
秋山木工の秋山利輝(あきやま・としてる)社長。
秋山氏の著書『丁稚のすすめ―夢を実現できる、
日本伝統の働き方 』にあるように、
この会社では4年間の丁稚制度を取り入れている。

これにより、ただ技術を学ぶだけでなく、
“職人の心得”すなわち
プロとして・人間としてのあり方も学べるからだ。
職人として対価を得るまでには、
丁稚による学びが大切なのだという。

このように、
修行・鍛錬といった“仕事の道”の追求や
“先義後利”の価値観を
重要視している人や企業は多い。

それは、仕事の質だけでなく、
人間としての質を磨く機会であり、
やりがいのある仕事に就くための
プロセスでもあるからだ。

現在、上神田氏は、
調理師専門学校の学校長として、
料理人を目指す若者の育成に尽力している。

上神田流仕事道の精神を受け継いだ料理人の輩出は、
業界にとって大きな意味をもたらすことになるだろう。


上神田流仕事道には
まだまだビジネスヒントが沢山詰まっている。
InterFMにて10月5日・12日(日)朝6時から放送の
『BUSINESS LAB.』をお楽しみに!

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16年もの修行の末に得たビジネスヒントとは…?

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相撲界も…

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職人も先義後利!

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