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05/18
2015

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“先義後利”の道

ひとつ1万円以上のメロンなど
高級果物を扱う誰もが知っている
老舗の千疋屋総本店。

以前、私は取材で6代目社長である
大島博氏にお話を伺ったことがあるのだが、
創業当初(1834年のことだが…)は
「水菓子安うり処」だったそうだ
(へぇ~安売りだったんだ~)。

そんな千疋屋が老舗企業に成り得た
理由として私が特に注目したのが、
店是(社是)と家訓の話だ。

千疋屋には、3代目当主が考案した
「一客、二店、三己」という店是がある。
これはお客さまのニーズに対応した商品や
サービスを第一に考えること。

そして、次に店の繁栄や従業員を大切にして、
自分のことは後回しにするというものだ。

さらに、社長の大島氏の家には、
「勿奢、勿焦、勿欲張」
という家訓が存在するという。

これは、「おごることなかれ」「あせることなかれ」
「よくばることなかれ」と読み、
奢っても焦っても欲張ってもいけないということ。

実はこの店是(社是)であり家訓を
代々守ってきたからこそ、
今の千疋屋があるといっても過言ではない。

というのも、多くの企業が
こぞって不動産への投資や、
拡大展開をしていたバブル期に
千疋屋ほとんど大きな動きをしなかったのだ。

そのおかげで今日の千疋屋の
のれんを守り続けることができたのだという。

こうした店是(社是)や家訓は、先代たちが
たくさんの経験や数々の失敗例を見てきた末に生まれたルール。

つまり、先人たちから受け継いだ、
目先の利益を追うのではなく、
ロングレンジで物事を捉えることへの
かけがえのない教えなのだ。

これは、かつて石田梅岩が説いた
“正直”で“勤勉”に生きること、
つまり“先義後利”の考え方に通じるものがある。

千疋屋以外の老舗企業を見ても、
「利に走るな」「ぜいたくをするな」
「投機をするな」「家業に励み、他をうらやむな」
「地域に貢献せよ」といったように、
人として正しい道を説く社是や社訓が多い。

三百数十年以上の歴史を持つ半兵衛麩の店是は、
3代目当主が石田梅岩の弟子にあたる
杉浦宗恒に師事したことによってうまれた、
「義を先にして利を後とする者は栄える」という言葉
(すなわち“先義後利”なのだ)。

これらはバブル期でも
本業に徹した千疋屋の考えにも共通している。
ひたすら利益を求めるような商売の姿勢では、
お客さまから信頼されず、長くは続かないということ。

中島流「仕事道」もまさに“先義後利の道”ということ。
どれだけ時代が変わっても、社是や家訓のように、
不変の価値観やルールを貫いてビジネスを展開していくこと。
それこそが、100年企業になる秘訣なのだろう。

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気品あふれるメロンが並ぶ

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27,000円の果物詰め合わせ!

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書に老舗の重みを感じるね~

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誰もに愛される千疋屋総本店

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