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09/12
2016

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木村さんの“奇跡のりんご道”

先日、青森県弘前市の木村秋則さんの
「木村りんご園」を訪問する機会があった。
(念願の!)

10年前にTV番組で木村さんと「奇跡のりんご」
のことを知ってから、セミナーで講演していただいたり、
交流を続けさせていただいていたのだが…、
りんご園を訪れるのは今回が初めてのこと。

木村さんのりんごの木の下は
草が茫茫(ぼうぼう)と茂っている、と聞いてはいたのだが…、
やはりそこは、他のりんご園とは大きく違い、
膝より高い位置まで伸び放題。

農薬を使わず、ほとんど肥料もあげない自然栽培で
つくられたりんごは、まだ青いがしっかりとした実をつけていた。
これから秋にかけて、下の草を刈り込むと赤く染まっていくという。

「日本は、オリンピックの陸上400mリレーでは
アメリカを抜いたのに、残念ながら食べものについては、
とても恥ずかしい姿だ。今の農業は食を生産するのではなく、
お金のための生産になってしまっているのではないか」
その日は生憎の雨だったが、訪れた私たちを自ら案内しながら、
木村さんはその熱い思いを語ってくれた。

昔は「1日1個のりんごは医者を遠ざける」
なんて言葉があったくらい、
本来のりんごは、力強さを持っていたという。
しかし今では、りんごを食べたら病気になる、
と言われることもある。
そこには農薬の問題を含め、生産過程において、
生産者都合による、いろいろな操作がされているからだ。

農薬を多く使う国では上位にランクインする日本。
2020年の東京オリンピックで選手団に出される料理には、
日本の食材は使わず、海外の食材が用意されるという話もある。
(どうにかパラリンピックでは日本の自然栽培の食材を
使うことになったと耳にしたが…)
果たして、この国の「食」のあり方はそれでいいのだろうか――。

その語りを聴いて私は、今の木村さんは、
もう無農薬のりんごづくりをしていた頃の
木村さんではないのだと感じた。
そこにいたのは、自然栽培を通して
真剣にこれからの「食」のことを考え、
そして東奔西走する木村さんだった。

鍵山相談役もそうであるが、
何かに徹底した日々を送っていたからこそ
出会える、大きな“気づき”がある。
そこから日本の、世界の「食」のあり方を考え、
追求する木村さんとなったのだ。

生物の多様性を理解し、自然のバランスが
きちんと保たれた環境で育った食物は
医者いらずの万能薬となり得る。
だからこそ木村さんは自然栽培の食材を使って欲しいと思い、
講演活動などで働きかけをしている。

「お金のためのりんごをつくるか。
それとも身体にいいりんごをつくるか」
未来や子孫のための農業を考え、
自然栽培の安心安全で
おいしい「食」を追求し、行動する。
その木村秋則さんの仕事道は、
まさに“奇跡のりんご道”と言えるのだろう。

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ついに青森県弘前市へ

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雨の中、木村さん自ら案内してくださった

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木村さんの自然栽培のりんごの木

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