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シナジースペシャル

08/05
2013

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“アグリツーリズム”の時代

マクドナルドでチキンナゲットを食べている子どもたちが、
「これって木になってるんだっけ?」と言っていた…
というなんとも衝撃的な話を聞いたことがある。

確かに、鳥の原形をとどめていないナゲットしか知らなければ、
そんな発想になってしまうのかもしれない。

友人の出身地・石川県は能登島を訪れて
“アグリツーリズム(?)”を体験した
(実は2年前に本場イタリアでも体験したことがある)。

“アグリツーリズム”とは、農場などに滞在し
農業体験をしながら過ごす余暇活動のこと。
今回は、どちらかというと漁業が中心だけど…。

能登島では、岩牡蠣やサザエ、ナメラ
(関西では高級魚の仲間。煮つけにすると美味しい!)
などの漁を体験し、そして食べるという日々。

アジのたたきに使う玉ネギやショウガは、
もちろん家の畑で採れたもの。
バーベキューの網の上には、私がついさっき畑から採ってきた
ナスやピーマン、ししとうが並んでいる。

漁のためには朝4時頃に海に出て、
前日の夕方にしかけた網を引きあげる。
そうしないとかかった魚が他の魚に食べられてしまうのだ。
また、サザエや岩牡蠣の殻には突起が多くケガをしやすいので、
収獲する際は軍手が必須だ。

日々の生活の中で海に対面するシーンはなかなかないが、
実際に接してみると新たな発見が多く新鮮だった。
私は農業についてはかなり詳しいのだが、
漁業については“からきし”状態。

魚や野菜が私たちの口に入るまでにどんなプロセスがあるのか。
どんなプロの技を経ての結果なのか。
これは自分の目で見て体験してみないと実感が持てないだろう。

戦後60数年を経て、食べることに対するありがたみが
薄れている気がしてならない。国の経済が発展していく中で、
生活と農業・漁業は乖離(かいり)してしまった。

スーパーへ行けば手軽にたくさんの食材が手に入り、
飲食店に入ればいつでも食べ物がある。
それが当たり前になりすぎて、
人間が生きるためには太陽と土(地球)の世話になり、
多くの命をいただいて日々を過ごしている
という意識が希薄になっている。

リセットボタンを押せないリアリティゲーム。
これが私たちの生活なのだ。
現代の人々がジムやTVゲームで発散しているエネルギーは、
畑仕事や漁に向けて循環させるのが本来なのだが…。

「いただきます」という言葉は、
さまざまな命をいただいていることへの感謝の言葉なのだ。
しかしその言葉の本来の意味は忘れられ、
形骸化した食事の前のあいさつとされてしまっている。

もう一度原点にかえる意味でも、今の時代に
“アグリツーリズム”が必要とされているということだ。

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これ、ぜーんぶ自分たちで採(獲)ったもの!

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プリップリの岩牡蠣!

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海の恵みに感謝。

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