時代の流れを定点観測 時流観測所

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超難解折り紙

殺虫剤の新聞広告

広告の受け手のコミュニケーションを促進

とある新聞に掲載された殺虫剤の広告『超難解折り紙』が話題になっている。これは描かれた白線の通りに折っていくとリアルなゴキブリができあがる、殺虫剤キンチョールの新聞広告だ。
広告主である大日本除虫菊(KINCHO)は、新聞広告を通じたコミュニケーションを促すため、今回の広告を打ち出したという。この広告は難易度の高さや完成した姿の意外性から、ネットニュースやSNSで拡散され、大きな反響を呼んだ。紙媒体ならではの長所を活かした、受け手が楽しめるコンテンツとして非常に優れた広告といえ、SNS時代における新聞広告の有効活用事例として注目すべきだろう。

【参考URL】https://dentsu-ho.com/articles/5184

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ミニレター

62円切手のついた封筒兼便箋

用途の幅広さがウリ

はがきの値段が52円から62円に値上がりし、コンビニエンスストアで10円切手が品切れになるなどの余波が広がっている。そんな状況を背景に話題となっているのが、62円で送れる封筒兼用便箋『ミニレター』だ。
ミニレターは内側の便箋部分に文章を記入した後折りたたむことで封筒となるため、はがきの約3倍の文章を書くことができる。さらに、重さ25グラム・厚さ1センチまでなら同封ができ、写真やメッセージカードなど、その用途は幅広い。もともと1966年からある商品だったが、今回のはがきの値上げで「同じ送料ではがきよりもたくさん書ける」と再注目されることとなった。お得なミニレターを活かせば、企業の経費削減にも繋がりそうだ。

【参考URL】http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170610/k10011012631000.html

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動画選考

就職活動の自己PR動画

学生の人柄を見抜く

近年企業の新卒採用にあたり、採用の一環として自己PR動画の提出を求める『動画選考』が増加している。
動画選考拡大の背景にはスマートフォンの普及が挙げられる。これにより学生・企業ともにスピード感を持って選考を進められ、エントリーシートだけでは伝わりきらない個性をアピールできるというメリットがある。就職活動で求められる動画の長さは約1分で、学生時代に打ち込んだ活動や特技を披露するなど、各々の工夫を凝らしたものが多く見受けられるという。ただし従来のエントリーシート提出か動画選考かを選択できる企業もあるように、学生は自分の長所をよりアピールできる方法を見極めることが大切だろう。

【参考URL】http://www.sankei.com/life/news/170403/lif1704030013-n1.html

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都市鉱山

廃棄された家電製品の希少金属

完全リサイクルメダルの実現へ

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、廃棄された金属でリサイクルメダルを作る試みが始まっている。この提案が出た背景に、日本の豊富な『都市鉱山』の存在がある。
都市鉱山とは、天然資源に恵まれない日本において、使い終わって廃棄された家電製品に含まれる希少金属を、資源として鉱山に見立てた表現だ。都市鉱山をメダルの素材として再利用すれば、日本の環境先進性を世界へアピールできるだろう。だが都市鉱山の本格利用には、廃棄物の回収率が低いと十分な量の確保ができないこと、効率の良い回収も技術的に困難なことなど、さまざまな課題が立ちふさがっている。五輪史上初の完全リサイクルメダルが実現するか、注目が集まっている。
【参考URL】https://tokyo2020.jp/jp/games/medals/project/

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Subway Library

NYの地下鉄の新サービス

公共図書館の本を無料でダウンロード

ニューヨーク市の地下鉄(MTA)は6月8日より3週間、乗客が無料で電子本を閲覧できるサービス『Subway Library(サブウェイ・ライブラリー)』を開始した。
これは、乗客が地下鉄構内にいる間、MTAの無料Wi-Fiサービスに接続し、SubwayLibrary.comの本をダウンロードして読むことができるというもの。本を読むには読書用アプリが必要となるが、大人から子供向けまで幅広いジャンルのタイトルが用意されている。この試みによって、通勤・通学者の読書習慣の普及、ならびに地下鉄の無料Wi-Fiサービスの認知拡大による地下鉄利用者増加が期待されている。
【参考URL】http://getnews.jp/archives/1780464

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フィッシャーマン・コール

漁師のモーニングコールサービス

若者の漁業への興味喚起のため

漁師が船上や仕事場から、目覚まし代わりのモーニングコールをしてくれるユニークなサービス『フィッシャーマン・コール』が話題となっている。
このサービスは、専門のサイトから起こしてほしい漁師を選択し、抽選のうえ当選すると希望した日時に漁師からモーニングコールが届くというもの。企画の考案者は宮城県石巻市を拠点に、漁師の育成や漁業の普及活動を行う一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」だ。若者に漁業へ興味を持ってもらうため始まった期間限定のサービスだったが、漁師からのモーニングコールという今までにない発想が話題を呼び、多くの若者から応募があったという。このサービスは、ユニークな発想によって成功したプロモーションの好例といえるだろう。
【参考URL】http://call.fishermanjapan.com/

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ハングパーラメント

2017年英国議会総選挙の結末

どの政党も過半数に届かない状態

先日行われた英国議会総選挙の結果、与党・保守党の議席が過半数を下回り、どの政党も議席が過半数に届かない状態『ハングパーラメント』となった。
2020年の予定を前倒しし行われた今回の総選挙。保守党が前倒しを選択した背景には、EU離脱交渉に向け、保守党の支持基盤を固めるねらいがあった。しかし、保守党党首・メイ首相への不信感の広まりや、保守党の掲げるハード・ブレグジットではなく労働党のソフト・ブレグジットへの支持が高まったことで、今回の結果となった。英国議会がこの状態になるのはこれが戦後3度目だが、第一党が少数与党として政権を運営するか連立政権が組まれることになり、政権は不安定になることが多い。今回の選挙結果は英国EU離脱交渉の方向性を不透明にし、不安定な英国政治は世界経済にも様々な波紋を呼ぶことだろう。
【参考URL】http://www.bbc.com/japanese/40217231